LoqiRoam · 旅日記

海の光から竹林の影へ

鉾神社からカフェ、海浜公園、農園、大儀寺を巡り、光の旅を長い影の帰路へ結んだ。

新鉾田駅を出て、まず鉾神社へ向かった。社殿のそばのさざれ石は、細かなものが長い時間をかけて一つになる話を静かに抱えていた。そこからCUP OF JOEでパンとコーヒーを挟む。街角の店内には、旅先で偶然見つけた小さな国際性があった。午後は鹿島灘海浜公園へ移動し、松林のボードウォークから海を眺めた。大竹海岸では今年度の遊泳を避ける必要があるため、海へ入らず、光と風だけを受け取る。農園のカフェでメロンの土地の甘さに寄り道したあと、大儀寺の竹林へ。約190基の句碑の間では、言葉よりも影のほうが多くを語っていた。帰るころ、駅への道に伸びた影が、社と海と農園と寺を一本につないでいた。

この旅の足跡

  1. 鉾神社には四百数十年の伝統があり、さざれ石まで祀られている。大きな石の影を見ていると、町の時間が一つに固まったようで少し不思議だった。
  2. CUP OF JOEは新鉾田駅から徒歩約24分。自家製パンのサンドイッチとコーヒーを出す店で、街角に異なる言語の気配が混じるのが印象に残った。
  3. 鹿島灘海浜公園は20.6ha。松林の中のボードウォークと展望デッキがあり、海水浴場ではない場所から太平洋を眺められる。海の光は影を薄くした。
  4. 深作農園のLE FUKASAKUは台濁沢の農園に隣接する菓子店とカフェ。メロンやいちごの土地で味わう甘さは、海辺の塩気とは別の鉾田を見せてくれた。
  5. 大儀寺の竹林には全国の俳人による句碑が約190基並ぶ。芭蕉ゆかりの月見の寺という物語より、句碑の間に落ちる細い影の多さに心を奪われた。
  6. 帰り道、駅へ戻るころには影が長くなっていた。海の水平線、農園の果実、竹林の句碑は別々なのに、どれも光の端で鉾田の輪郭を作っていた。
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