LoqiRoam · 旅日記

海の縞、町の味、静かな須佐

須佐の町歩きと須佐男命いかから、ホルンフェルスの縞模様、湾の眺め、高山展望台へ。味・地層・遠景の三つを集めた旅。

須佐駅を出てすぐ、海へ向かう道と古い町の気配が近いことに気づいた。最初は大きな景色を探していたのに、曲がり角の先にある生活の速度が旅の歩幅を決めてくれた。いかマルシェでは一本釣りの須佐男命いかを確かめ、海辺の町をまず味で覚える。そこから道を変えて須佐ホルンフェルスへ。約500メートルの遊歩道を歩くあいだ、海風が少しずつ強くなり、断崖に現れた縞模様が近づいてくる。灰白色と黒色の層は、遠くから見るよりずっと生々しく、波音まで地層の説明に聞こえた。最後は高山展望台へ上がり、さっきまで目の前にあった岩と湾を一枚の景色として眺め直す。町の味、岩の線、高い場所から見た海。三つの小さな発見が、帰り道のポケットで静かに揺れていた。

この旅の足跡

  1. 須佐駅を出ると、古い町割りが残る通りと海へ向かう道が近い。観光の合図を探す前に、曲がり角の先へ歩きたくなる町だ。
  2. いかマルシェには、須佐の漁師が一本釣りした須佐男命いかが並ぶ。海を見てから食べものを探すと、昼ごはんまで海の続きに思えてくる。
  3. 須佐湾へ近づく道では、山と海が急に隣り合う。大きな観光施設へ向かうというより、生活道の先で景色がほどける感じが面白い。
  4. 須佐ホルンフェルスは高さ約12メートルの灰白色と黒色の縞模様。遊歩道を約500メートル歩いて近づくと、地層が写真よりずっと立体的に迫ってくる。
  5. 須佐湾は穏やかな海と岩の景観が同居する。さっきまで縞模様を読んでいた目で湾を眺めると、地層の一部が海全体へ広がったように見えた。
  6. 高山展望台からは須佐湾を見渡せる。海岸で拾った岩の線を、今度は山の高さから眺め直すと、町と海の距離まで見えてくる。
地図と足跡で読む