LoqiRoam · 旅日記
駅前の色から、木と水の町へ
北鹿沼から鹿沼の文化施設、彫刻屋台、郷土料理、水辺を巡り、町の素材と祭りと自然の色を集める旅。
北鹿沼を出た朝は、駅前の看板や道路の色を少し拾えれば十分だと思っていました。でも歩き始めると、鹿沼は色が表面だけにある町ではありませんでした。文化活動交流館では、再利用された石蔵の石と地場産の杉板が、静かな茶色と灰色を見せてくれました。川上澄生美術館で木版画の線を眺めたあと、屋台のまち中央公園へ向かうと、彫刻屋台の朱や金が一気に視界へ入り、町の時間が祭りの明るさへ変わりました。おこんにゃく茶屋でつるんとした料理を味わい、最後は黒川沿いのせせらぎ公園へ。水の銀色と木陰の緑の中で、駅前で探していた色は、いつの間にか歩いた道全体の記憶になっていました。
この旅の足跡
- 石蔵の石材を再利用し、地場産の杉板も使う文化活動交流館。凹凸のある石の跡と木の面が並び、建物そのものが鹿沼の素材見本みたいで驚きました。
- 川上澄生美術館の木版画は、線の重なりに静かな色がありました。文化活動交流館の木や石を見たあとだからか、紙の上にも町の手触りが残っているように思えました。
- 屋台のまち中央公園では、三台の彫刻屋台を常設展示しています。細かな彫刻の金色や朱色が一気に現れ、さっきまでの淡い木の茶色が急に祭りの色へ変わりました。
- おこんにゃく茶屋は鹿沼産の在来種こんにゃく芋を使う専門店です。白くつるんとした料理は見た目が素朴なのに、食感が予想より元気で、色集めに舌の感覚まで加わりました。
- 鹿沼のせせらぎ公園には黒川沿い約300メートルの遊歩道があります。町の看板や屋台の色を離れると、水の銀色と木陰の緑が残り、最後にこんな静かな色が来るとは思いませんでした。