LoqiRoam · 旅日記

看板の密度が変わる午後

東池袋の小さな改装店から公園、乙女ロード、雑司ヶ谷の古社寺、大塚の商店街を経て、住宅街の公園へ抜ける散歩。

出発してすぐ、古い新聞配達所を生まれ変わらせた店に入り、街は建物を壊さず役割を変えることがあるのだと知った。そこから公園で空を見上げ、乙女ロードでは一転して、短い道に専門店の看板が重なっていく。情報の多さに少し目を休めたくなったところで雑司ヶ谷へ向かうと、参道と大公孫樹が時間の流れを変えてくれた。帰り道は都電の音に誘われて大塚の商店街へ。最後に南大塚公園の木陰へ戻ると、今日いちばん静かな発見が残った。街を知るとは、名所を集めることではなく、看板の声量が変わる境目を歩くことなのかもしれない。

この旅の足跡

  1. 古い新聞配達所を改装したカフェで、ブラジル料理とジャズの気配が同居する。外観の三角形まで店の記憶に見えて、地下がギャラリーなのも意外だった。
  2. 高層建築の谷間に、芝生と木立の広がるIKE・SUNPARK。新しい公園なのに、近所の人の居場所として馴染み始めている感じがして、街は建物だけでは育たないのだと思った。
  3. サンシャイン60の西側約200メートルに、アニメ関連の店とカフェの看板が連続する乙女ロード。通りの短さに対して物語の入口が多く、誰向けの看板かを読むだけでも街歩きになる。
  4. 雑司ヶ谷鬼子母神堂は1664年建立の本殿を持ち、境内には樹齢700年の大公孫樹もある。都会の通りから参道へ入ると、音の厚みまで変わるのが不思議だった。
  5. 大塚駅南口では都電荒川線の線路を越えてサンモール大塚の入口看板が現れ、細い路地に店が続く。路面電車の音が商店街の呼び込みのように聞こえた。
  6. 南大塚公園は住宅街の中に木々と草木が茂る小さな憩いの場所。商店街のネオンを見たあとだと、ベンチの影が旅の最後の看板のように感じられた。
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