LoqiRoam · 旅日記

まっすぐ帰らない松戸

戸定邸、神社、坂川、喫茶店、江戸川、森をつなぎ、松戸の歴史と生活と広がりを歩いた。

松戸駅を出たとき、今日は案内板より先に曲がってみようと思った。戸定邸へ向かう坂で、町の時間が急に深くなる。明治の住まいと庭を見たあと、松戸神社へ下りると、歴史は展示物ではなく、坂川の水音と一緒に今も通り過ぎているようだった。親水プロムナードでは桜の季節でなくても水面と橋が景色を変え、歩く速度が自然にゆるむ。そこで見つけた喫茶店のステンドグラスに寄り道し、光を眺めてひと休み。午後は江戸川の河川敷へ出て、路地の近さをいったん手放した。最後は21世紀の森と広場へ移動し、池と林の間で、松戸という場所を名所の集合ではなく、静けさの切り替わりとして覚えた。帰り道も一度だけ、予定と違う角を選んだ。

この旅の足跡

  1. 戸定邸は、明治の徳川家の住まいがほぼ完全に残り、庭園は国の名勝でもある。畳の向こうの庭を見ていると、坂を上った理由が少し分かった。
  2. 松戸神社では、社殿のそばを坂川が流れている。駅前から数分なのに、水音が会話の音量を下げてくれる。ここだけ町の呼吸が違った。
  3. 坂川親水プロムナードは、桜の時期だけでなく季節の花を楽しめる遊歩道だという。水面と橋の組み合わせが毎回変わり、同じ道なのに飽きない。
  4. Cafe de KAORIは店内にステンドグラスがあり、10時から20時まで営業している。川沿いで縮めた歩幅を、光の色を眺めながらさらに休ませた。
  5. 江戸川の河川敷は、駅から歩いて出られるのに視界が急に広がる。草地や野鳥の気配の中で、さっきまでの路地が小さく見えた。
  6. 21世紀の森と広場は午前9時から午後5時まで開園し、池や林の間を歩ける。街を離れたつもりはないのに、最後には少し迷いたくなった。
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