LoqiRoam · 旅日記

谷の案内板から、湯の町の文字へ

江田から夏井川渓谷、山の景色、炭鉱史、湯本の社、平の水辺をつないだ散歩。

江田では駅名を終点のように扱わず、そこから始まる夏井川渓谷の道へ意識を向けた。約3.8kmのウォーキングコースという具体的な案内が、地図の点を歩ける線に変えてくれる。谷の細道を想像したあと、いわきの里鬼ヶ城で山の空へ視界を開き、そこから湯本へ移動した。ほるるでは石炭と化石が同じ土地の物語として並び、地下の時間が急に近くなる。温泉神社では、1300年という数字が町の看板や坂道の向こうに今も息づいているように感じた。最後は平の丹後沢公園へ。城跡のそばの沼と遊歩道に立つと、旅の始まりに読んだ案内板の文字まで、水面の向こうへゆっくり沈んでいった。

この旅の足跡

  1. 江田駅を出ると、旅の説明そのものが道しるべになる。川前から江田駅まで約3.8kmのウォーキングコースが紹介されていて、駅名の先に谷の時間が続いているのが面白い。
  2. 夏井川渓谷では、約3.8kmの道を歩く案内に、春には桜やわらび園の季節も添えられている。渓谷の名前だけでなく、季節の案内板が道の表情を変えそうだ。
  3. いわきの里鬼ヶ城は、山の眺めと宿泊・体験の拠点を兼ねた場所として案内されている。駅からの谷歩きのあとにここを挟むと、細い道から空の広さへ視界が切り替わりそうだ。
  4. ほるるは常磐炭田の採掘史と、いわきや世界の化石を一緒に見せる施設だという。石炭の展示を見ていると、いま歩いている道も地下の時間の上にあるのだと気づかされる。
  5. 温泉神社は湯本町三函にあり、公式案内では1300年の歴史と温泉の恵みが語られている。社へ上る前から、湯の文字を掲げた店や案内が町の記憶をつないでいそうだ。
  6. 丹後沢公園は磐城平城跡のそば、いわき駅北口側にある大きな沼と遊歩道の公園だ。城下の案内を追ったあと、水面の静けさへ抜ける終着は、旅の音をちょうどよく薄めてくれる。
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