LoqiRoam · 旅日記
平野の町角で、赤と青をひろう
商店街の看板から寺社、環濠、屋敷、工芸施設へ進み、平野の色を暮らしと歴史の重なりとして集めた。
平野駅を出ると、まず商店街の屋根と看板が目に入りました。赤、青、黄色が新しい順に並んでいるのではなく、古い文字の上に新しい札が重なっていて、町の時間まで色になっているようでした。全興寺では駄菓子の明るさから地獄堂の赤黒さへ急に景色が変わり、少し笑ってしまいました。杭全神社では木々の緑と朱色を眺め、横の環濠跡では、何気ない土のふくらみが昔の町の輪郭だと知って驚きました。東へ進んで屋敷の木の色でひと休みし、最後はクラフトパークへ。見るだけだった色が、ガラスや工芸として手から生まれる場所に着いて、駅前から始まった小さな収集が思いがけず制作の旅になりました。
この旅の足跡
- アーケードの下に、赤い看板、青いひさし、少し色あせた文字が重なっていた。平野本町通商店街は昭和の雰囲気を残すそうで、歩くほど新しい色より古い色が目に入る。
- 全興寺の境内で、かわいい駄菓子屋の色から急に地獄堂の黒と赤へ景色が変わる。地獄通行手形があるのも面白くて、平野の素朴さは一色ではないのだなと驚いた。
- 杭全神社は大きな木の緑と朱色の社殿が気持ちよく、しかも独立した連歌所が残る。『くまた』と読むことにも驚いたし、祭りの日はこの静けさがどう変わるのか気になった。
- 杭全公園の北側には、かつて平野郷を囲んだ環濠の面影が残る。立派な門があるわけではないのに、道の端の土の盛り上がりが町を守っていたと思うと、急に地図が立体的に見えた。
- 加美鞍作の平野郷屋敷は、食事の場なのに屋敷の建築そのものが主役のようだ。木の茶色と庭の緑に囲まれると、さっきまで集めていた看板の色が少し落ち着いて見えた。
- 大阪市立クラフトパークでは、吹きガラスやステンドグラスなど、色を自分の手で生み出す工芸に出会える。開館は9時30分から17時で、最後に『見る色』から『作る色』へ旅が変わった。