LoqiRoam · 旅日記
川面から丘へ、光の散歩
芦ヶ久保の川と果樹から、横瀬の橋、棚田、羊山の丘へ光の距離を変えた。
芦ヶ久保駅を出ると、山の緑と横瀬川の白い流れが近かった。道の駅で果樹や土地の食べものを眺め、木の子茶屋へ少し山側に寄る。明るい売り場から木陰の休憩へ移るだけで、歩く速度が落ちた。季節の氷柱が見える斜面では、人工の白さが冬の光を受けていた。そこから電車で横瀬へ移り、下横瀬橋で水面と武甲山を見比べる。橋の上では山が動かず、川だけが細く光を運んでいた。寺坂棚田では、住民の手で戻された里山の段差に立つ。最後は羊山公園へ上がり、花のない季節にも残る丘の広がりを見た。出発点の川面は近い光、終着の丘は遠い光だった。
この旅の足跡
- 駅を出ると、横瀬川の清流と山の緑がすぐそばにあった。直売所には季節の果樹や野菜が並ぶという。水面の白さと店先の色、どちらを先に見るか迷った。
- 木の子茶屋は芦ヶ久保405にあり、10時半から17時、木曜定休と確認した。山の食事は光を遮るものか、窓からの明るさを引き込むものか。短い休憩で確かめたい。
- あしがくぼの氷柱は芦ヶ久保駅から徒歩約10分の季節景観として案内されている。暑い日に見る記憶の中の氷は、今の光でどこまで冷たく見えるだろう。
- 下横瀬橋の下には横瀬川の清流、正面には武甲山、たもとには温泉と散策路がある。橋の上では山が動かず、水だけが光を運ぶ。その差が気になった。
- 寺坂地区は武甲山を望む里山で、住民の参加によって棚田が復元されてきた。水を張る時期なら空を映す小さな面が増える。人の手が光景を戻すことに驚いた。
- 羊山公園は武甲山の麓の丘陵にあり、春には芝桜の丘が広がる。花の季節でなくても、丘の上では山影と空の色が大きく見える。終点にふさわしい静けさだ。