LoqiRoam · 旅日記
水面、うなぎの匂い、庭の文字
成田湯川駅近くの松崎川から、うなぎの門前町、成田山の坂と書道美術館、図書館まで歩き、水辺・食・文字という三つの発見を集めた。
成田湯川を出たとき、今日は駅のまわりを軽く歩く旅になると思っていた。ところが徒歩五分ほどで松崎川の遊歩道に出て、ベンチと階段状の護岸のそばで、まず水辺の余白を見つけた。そこから成田の表参道へ向かうと、うなぎを扱う店が並び、静かな川辺とは別の、匂いで人を招く町の顔が現れた。仁王門からの坂では、成田山の荘厳さよりも、傾斜が人の歩みを揃えていく感じが面白かった。さらに書道美術館へ進むと、古い文字と公園の季節が同じ画面に入り、旅の時間がゆっくり伸びた。最後は図書館の展示コーナーで、観光地の外側にある日常へ戻る。今日集めたのは、水面、匂い、文字。どれも小さいのに、町の印象を大きく変えてくれた。
この旅の足跡
- 駅から少し歩くと、松崎川の堤防にベンチと階段状の親水護岸が現れた。大きな観光地ではないのに、水面の近さで歩幅がすっとゆるむ。
- 表参道には、成田の名物として知られるうなぎの店が連なる。香ばしい匂いを探して歩くと、門前町が参拝だけでなく食の記憶でも続いていると気づいた。
- 仁王門から境内へ向かう坂は、建物を見る道でありながら、足元の傾斜を感じる道でもあった。荘厳さより先に、町全体の歩行リズムが印象に残る。
- 成田山書道美術館は、古今の日本と中国の書を扱う総合美術館。公園の梅や桜、池の景色と一緒に見ると、文字まで季節を持っているように感じた。
- 成田市立図書館本館には公開図書室だけでなく展示コーナーもあり、火曜から金曜は19時まで開館している。旅の終わりに町の普段着を見つけた。