LoqiRoam · 旅日記

川の銀色から赤門まで

時又港から天龍峡の水と橋、飯田のりんご並木と人形文化を経て、赤門で町の色を結んだ。

時又駅を出て最初に向かったのは、天竜川と舟の気配が残る時又港だった。駅前の静けさから川の広さへ出ると、旅の色がいきなり青くなった。そこから天龍峡へ移り、灰色の岩壁の間を流れる水を眺め、姑射橋とそらさんぽ天龍峡で視線を上げた。峡谷の下に川、横に列車、上に橋が重なる景色は、自然だけの場所とは違う面白さがあった。飯田市街では、復興の思いから植えられたというりんご並木を歩き、緑の道に町の記憶を感じた。人形美術館では小さな衣装と顔の色に足を止め、最後は飯田城の赤門へ。川の青、りんごの緑、人形の色、門の赤が、ばらばらではなく飯田の時間としてつながった。

この旅の足跡

  1. 時又港では、天竜川を下る和船の入口が駅からすぐ近くにあり、川の青と舟の木色が並ぶ。ここが昔から舟運の起点だったと知ると、静かな駅前が少し動いて見えた。
  2. 天龍峡の姑射橋から見ると、天竜川の青が岩壁の灰色を縫って流れていた。約2kmの峡谷に遊歩道が続くと知り、橋の向こうが一枚の景色で終わらないことに驚いた。
  3. そらさんぽ天龍峡は、天龍峡大橋の車道の下を歩く細い空中の道。足元に天竜川や飯田線の列車が見えるそうで、自然の峡谷に鉄道の色が一瞬混ざるのが楽しみだ。
  4. 飯田のりんご並木は、大火後の復興で植えられた約150本の並木。花や葉の緑だけでなく、町を立て直した人の気持ちまで道に残っているようで、歩く速度がゆっくりになった。
  5. 川本喜八郎人形美術館には、三国志や平家物語などの人形が200体余り展示されている。小さな顔や衣装の色を近くで見ると、飯田が人形劇の町だという言葉が急に具体的になった。
  6. 飯田城桜丸御門の通称は赤門。飯田城で唯一、建築当時の位置に残る門で、閉じた門なのにベンガラの赤が道の先から目を引く。古い町の色が今も強い。
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