LoqiRoam · 旅日記

平野の光を拾う

駅、レンガ、川、庭園、花、森をつなぎ、平野の光が広がり、反射し、ほどけていく一日を歩いた。

上幌向では、まだ旅の輪郭が駅のホームの向こうにあった。列車で岩見沢へ移ると、駅舎のレンガと線路の金属が別々の明るさを返していた。赤れんがのホールでは、観光のためではない町の時間に触れた。そこから幾春別川へ歩くと、水面が空を低く映し、岩見沢の始まりが川辺に置かれていることを想像できた。午後は玉泉館跡地公園へ向かい、広い川の反射を心字池の小さな暗がりへ縮めた。最後にバラ園の色で視界をひらき、利根別の森で光を細かくほどいた。出発時は遠くにあった光が、帰る頃には足元の葉にまで降りていた。

この旅の足跡

  1. 岩見沢駅は2007年完成の複合駅舎で、レンガの壁面に午後の光が細く流れる。大きな駅なのに、線路際の馬の像だけが妙に静かだった。
  2. 駅から徒歩5分のイベントホール赤れんがは、市民の催しに使われる人工芝の建物。赤い壁に反射した光が、観光地より暮らしに近く見えた。
  3. 幾春別川リバーパーク岩見沢発祥の地記念公園は、開拓期の休泊所にちなむ。川面の白い反射を見ていると、町が水辺から始まったことが腑に落ちた。
  4. 玉泉館跡地公園は、かつての温泉旅館の庭園を整えた日本庭園で、心字池と太鼓橋がある。水の暗さが空の明るさを逆さに抱えていた。
  5. いわみざわ公園のバラ園は約4ヘクタールで、初夏から秋まで花の色が続く。平らな景色の中に色だけが立ち上がり、風向きまで見える気がした。
  6. 利根別自然公園は原生林とウォーキングセンターを備える森の公園。木々の間で夕方の光が細かくほどけ、最後に見る景色として意外なほど静かだった。
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