LoqiRoam · 旅日記

水面、倉庫、丘の風

庭園から美術館、城跡、港の倉庫、丘の展望へ、静けさの形をたどった。

三条を出ると、まず栗林公園へ向かった。庭の水面と松の影を眺めているうちに、旅は距離よりも音の変化を追うものになった。次に高松市美術館で、商店街の気配を背中に置いて作品を見る。そこから玉藻公園へ出ると、石垣の堅さと堀の水の柔らかさが隣り合っていた。港側の北浜アリーでは、古い倉庫がカフェや店として使われ、過去が保存されるだけでなく、静かに使い直されていることに気づく。最後は峰山の高みへ上がり、海と市街を一度に眺めた。帰り道の仏生山公園では、親水広場の余白に足を止めた。名所を集めたというより、庭から展示室、城跡、倉庫、丘、水辺へと、静けさの形が変わっていく一日だった。

この旅の足跡

  1. 池の水面に松の影が細く揺れ、庭園なのに音の少なさが先に残った。日の出から開いている理由が少しわかる気がした。
  2. 戦後日本の現代美術や香川の工芸を扱う美術館が、中央商店街のすぐそばにある。人の流れの隣で、見る時間だけがゆっくりになる。
  3. 石垣と堀の水が海の近くでつながって見える。玉藻公園は季節で門の時間が変わるため、午後の遅い時間には急がない方がよさそうだ。
  4. 北浜アリーは約70年前の倉庫街を使った海辺の複合空間で、店ごとに営業日が違う。古い壁の前で、港町の休み方を考えた。
  5. 峰山公園の展望台からは五色台から屋島まで見渡せ、周辺には石清尾山古墳群がある。街を離れたつもりで、街全体を見ていた。
  6. 仏生山公園には芝生広場、親水広場、菖蒲園があり、運動のための場所でありながら水辺の余白もある。帰路に残る呼吸を整えた。
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