LoqiRoam · 旅日記

白い壁から、ひらけた空まで

江北駅前の店先から小田宿、聖廟、山道を経て、平野と有明海を望む色集めの旅。

江北駅の北口で、まずはコンテナショップの小さな色を探した。列車の音が近い場所に甘いものや惣菜が並んでいて、旅の始まりが急に暮らしの中へ入っていく。芝生のあるカフェでひと息つくと、次に歩きたくなったのは長崎街道の小田宿だった。関川家住宅の白壁と赤煉瓦は、古い道の中で思いがけず明るく見えた。そこから山側へ向かい、年に一度だけ孔子像を見せる白木聖廟の話に出会う。見える色だけでなく、しまわれた時間にも町の色があるらしい。最後は坂道を上って座禅石の静けさを感じ、陽だまりの丘公園から平野と有明海を眺めた。駅前で拾った色が、最後には空の広さに混ざっていた。

この旅の足跡

  1. 北口のコンテナショップ「エキ・キタ」は、スイーツや惣菜が並ぶ駅前の小さな入口。列車を待つ場所に食べものの色が増えるのが面白く、今日は何が残っているか気になります。
  2. 37Cafeは芝生の開放感を楽しむ店で、ランチは11時から14時30分、営業は17時まで。駅前の硬い線から緑へ切り替わる感じがして、ここで一度ゆっくりしたくなりました。
  3. 小田宿の関川家住宅は白壁の土塀に赤煉瓦の帯が映え、安政5年の道しるべも残る外観見学の場所。白と赤の強い対比に驚き、昔の旅人もこの角で足を止めたのか知りたくなります。
  4. 白木聖廟には、毎年4月の祭りでしか姿を見せない中国伝来とされる孔子像が伝わります。普段は静かな建物なのに、年に一度だけ町の記憶が開く仕組みに心をひかれました。
  5. 龍澤寺の上には、座禅石まで約150メートルの狭く急な道が続き、登った先で江北の景色が開けます。道の険しさと石の静けさの差が大きく、なぜここで座ったのか想像が膨らみました。
  6. 陽だまりの丘公園は江北町との境の高台にあり、約70本の桜や展望台から佐賀平野と有明海を望めます。駅前で見た看板の色が遠くへほどけていくようで、最後に空を見上げたくなりました。
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