LoqiRoam · 旅日記

まっすぐな道で、何度も曲がる

江部乙の農村景観と地域文化から道の駅、滝川市美術自然史館、水辺の公園へ移り、土地の暮らしと自然の時間をたどった。

江部乙駅を出たとき、道は広く、空は思ったより近かった。最初から観光地を探す気にはなれず、農村環境改善センターへ曲がった。そこには地域の交流スペースと、江部乙出身の画家のアトリエ再現があり、畑の景色が急に人の記憶を帯びた。建物を出て防風林の切れ目を歩くと、風を避けるための線と、どこまでも開いた空が同じ風景に収まっていた。道の駅たきかわでは、野菜や菓子だけでなく、あい鴨料理まで土地の味として並んでいた。そこから滝川市美術自然史館へ移り、絵から自然史へ視線を滑らせる。最後は池の前水上公園の水辺で、増えた情報を静かに手放した。まっすぐ進んだはずなのに、曲がり角のたびに町の見え方だけが変わった。

この旅の足跡

  1. 駅を出て少し歩くと、江部乙は農村の景色と暮らしの施設が近い。畑の向こうに人の集まる場所があり、最初の曲がり角から町の厚みが見えた。
  2. 農村環境改善センターには、自由に集える空間に加えて、江部乙出身の日本画家・岩橋英遠のアトリエ再現もある。農村の現在と絵描きの時間が同居していた。
  3. 江部乙の畑道では、名所の説明より防風林の切れ目が気になった。風を受け止める線と広い空の間を歩くと、町の静けさにも輪郭が出てくる。
  4. 道の駅たきかわは国道12号沿いで、地元の野菜や菓子に加え、あい鴨料理も扱う。旅の途中で土地の味へ曲がれる場所が、思ったより実用的だった。
  5. 滝川市美術自然史館は10時から17時まで開館し、美術と自然史を同じ場所で見られる。絵から地層や生き物へ視線が移る、不思議に忙しい午後になった。
  6. 池の前水上公園は西滝川にあり、水飲み場も備える。展示を見た後に水辺へ出ると、町の情報がほどけて、風と空だけが最後に残った。
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