LoqiRoam · 旅日記
光の端から、木曽川へ
黒田から商業地、文化施設、木曽川沿いの公園と堤防を経て、起宿の歴史へ向かった。
黒田の近くで、まず人の往来がつくる明るい影を見た。商業施設のガラスに空が映り、便利な場所にも一日の傾きがあることに気づく。そこから図書館へ移ると、川合玉堂の絵を収める展示室の存在が、目の前の風景を少し遠い記憶に変えた。やがて138タワーパークで空がひらけ、塔と堤防の線が地面に長い輪郭を落とす。川を越えたフラワーパーク江南では、花そのものより葉陰と水面の揺れが心に残った。帰る方向へ戻りながら木曽川堤を歩くと、約9キロ続く桜の道は、花のない季節にも静かな長さを保っていた。最後は起宿の旧林家住宅へ。渡船を管理した家の土壁と庭の奥行きを見て、影は光を隠すものではなく、土地の時間を浮かび上がらせるものだと思った。
この旅の足跡
- 駅前の大きな商業施設は、専門店街が21時まで開いている。便利さの光が強いほど、軒下の影が深く見えた。ここから川へ向かう道は、どんな表情になるのだろう。
- 玉堂記念木曽川図書館は午前10時から午後6時まで。3階の展示室に川合玉堂の作品が収蔵されていると知り、紙の上の景色と窓辺の本物の光を比べたくなった。
- 138タワーパークは季節により夜まで開園し、木曽川堤には長い桜並木が続く。高い塔の影は地面のどこまで届くのか、風の中で確かめたくなった。
- フラワーパーク江南は無料で、4月から11月は9時30分から17時まで。花壇の色より、茂みの下に落ちる細い影と水面の揺れが長く残った。
- 木曽川堤は約9キロにわたる桜並木で、名勝・天然記念物にも指定されている。花の季節でなくても、堤防の線と西日の影には静かな長さがあった。
- 旧林家住宅は起宿の脇本陣で、林家は木曽川の渡船も管理していた。地震後に再建された建物の赤い土壁を見て、影は災害の記憶も守るのだと思った。