LoqiRoam · 旅日記

知る、ひらく、味わう

大学町から文化の森、眉山の景色と徳島ラーメンへ。知る・ひらく・味わうの三つを集める小さな旅。

蔵本を出ると、まず大学町の朝に混ざった。医療の学びが集まるキャンパスは観光地らしくないのに、街の一日が始まる音をよく伝えてくれる。そこから文化の森へ向かい、美術館と博物館で徳島の見え方を二度変えた。作品の前で立ち止まったあと木立の中へ出ると、展示の中にあった自然や歴史が、今度は葉音として戻ってきた。西へ進んで眉山の展望に立つと、さっきまで歩いていた道が小さく見え、旅の縮尺がふっと広がる。最後は徳島らしいラーメン。濃い味の一杯を食べ終えるころ、今日集めた三つの発見――知ること、景色をひらくこと、土地を味わうこと――が、別々ではなく一続きだったとわかった。

この旅の足跡

  1. 徳島大学の蔵本キャンパスは医療系の学びが集まる場所。朝の構内は実験の街のようで、通り抜けるだけでも空気が少し理知的に感じられた。
  2. 徳島県立近代美術館は山の緑を背にした文化の隠れ家。展示室へ向かう道から景色が変わり、作品を見る前に気持ちの速度が落ちた。
  3. 徳島県立博物館では、阿波の自然と歴史が同じ屋根の下でつながっている。土地の話を聞くほど、旅の範囲が地図より広くなっていく。
  4. 文化の森総合公園は、博物館や美術館を木立の中に抱えている。建物を出た瞬間の葉音が、展示を外の季節へ持ち出してくれた。
  5. 眉山公園の山頂には展望施設や花のカスケード、野鳥観察園路がある。近くを歩いていたはずなのに、視界が開くと旅が急に大きくなった。
  6. 徳島ラーメンの店では、濃いめの豚骨醤油と甘辛い肉の組み合わせに土地の気質を感じる。最後の一杯なのに、旅の余韻まで温かくなった。
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