LoqiRoam · 旅日記

古市で、道標の向きを借りる

古市駅前から白鳥神社、街道の分岐、八幡宮、古墳群へ、道標に導かれて歩いた

古市の駅前で、まず案内所のパンフレットを眺めた。けれど地図をきれいに読む気にはならず、白鳥神社の木立へ坂を上った。日本武尊と素戔鳴命を祀る社は駅のすぐそばなのに、足音の響きが別の町のものになる。そこから蓑の辻へ折れると、竹内街道と東高野街道の交差点に古い道標が立っていた。大和、大坂、いくつもの行き先を示す石の前で、予定を少し変更した。誉田八幡宮では陵墓と信仰が隣り合う静けさに立ち止まり、野中古墳では小さな丘から大量の鉄製品が出たことに驚いた。最後は白鳥陵古墳へ向かい、竹内街道の向こうの周濠を眺めた。大きな景色に着いたのに、旅を決めたのは結局、最初の小さな曲がり角だった。

この旅の足跡

  1. 駅を出てすぐ竹内街道沿いの案内所へ。特産品や古墳群のパンフレットが並び、旅の入口なのにもう道が何本も分かれて見えた。
  2. 白鳥神社は日本武尊と素戔鳴命を祀り、かつて峯ヶ塚古墳の上に小祠があったという。駅前の木立が、急に神話の入口になった。
  3. 蓑の辻では竹内街道と東高野街道が交わり、嘉永元年の道標が大和路や大坂を指している。昔の人も、ここで少し迷ったのだろう。
  4. 誉田八幡宮は応神天皇陵の南に鎮座し、6世紀後半創建と伝わる。境内の先に巨大な陵墓を想像すると、道幅まで古く感じる。
  5. 野中古墳は一辺37メートルの方墳なのに、鉄製の冑や刀剣、農工具まで納めていた。小さな丘が、想像以上に騒がしい過去を抱えている。
  6. 白鳥陵古墳は墳丘長200メートル、幅広い周濠を竹内街道越しに眺められる。白鳥が飛び去った伝説を思うと、最後の空だけ広い。
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