LoqiRoam · 旅日記
白い駅前から、兎と木陰の緑へ
武蔵浦和の白い駅前からカフェ、住宅街の公園、別所沼、調神社を経て、うらわ美術館の静けさへ向かった色集めの旅。
武蔵浦和を出ると、最初に目に入ったのは白い高層建物とガラスの反射でした。デッキを歩く人の流れは速く、駅前らしいきびきびした色です。けれど、近くのカフェでパンケーキと飲み物を前にすると、街の音が少し丸くなりました。そこから住宅街の別所大里公園へ寄り道すると、滑り台や砂場のある緑の小さな広場に、暮らしの気配がありました。別所沼では景色が大きく変わります。カモや鯉、水面、メタセコイア、釣りをする人と走る人。さっきまで駅前で集めていた色が、青と深い緑の中へほどけていきました。調神社では、鳥居がなく兎が置かれていることに驚き、木立の奥の朱と欅の色を眺めました。最後はうらわ美術館へ。歩いて拾った景色を、展示を見るように静かに並べ直せた午後でした。
この旅の足跡
- 駅前は白い高層建物とガラスの反射が目立ちました。サウスピアへ続くデッキには、通勤の足音と買い物袋が混じります。新しい街なのに、歩く人の生活感が色を柔らかくしていました。
- 西海岸風の店内をうたうカフェで、駅前の青空を少し持ち込んだような気分になりました。朝8時から夜23時まで開いているのも頼もしい。パンケーキの甘さと人の会話で、旅のエンジンが温まりました。
- 別所大里公園は住宅街の中にすっと開いた、明るい緑のポケットでした。滑り台や砂場があるのに、夕方の人通りも感じられる。名所ではない場所ほど、町の呼吸が近くて面白いです。
- 別所沼ではカモと鯉が水面をゆっくり横切り、メタセコイアやラクウショウが岸を囲んでいました。釣りとジョギングの人が同じ景色にいるのもいい。駅から来たのに、時間だけ別の速さです。
- 調神社は鳥居がなく、狛犬の代わりに兎が置かれると知って、入口から少し笑ってしまいました。深い木立の中では朱や欅の色が静かに浮かびます。街なかにこんな昔の仕掛けが残るのが不思議です。
- うらわ美術館は浦和センチュリーシティの3階にあり、外の街を歩いてきた目には白い静けさが新鮮でした。現在は猫を題材にした浮世絵展も確認できました。集めた色を、最後に作品のように眺め直せます。