LoqiRoam · 旅日記
看板の先、芦川の曲がり道
芦川の直売所、古民家集落、清流、郷土料理をめぐり、最後に新道峠のテラスから谷と富士山を見渡した。
出発点からまず目に入ったのは、観光地らしい大きな名札よりも、土地の言葉を含んだ小さな看板でした。おごっそう家で「ごちそう」という響きを知り、野菜や惣菜の棚を眺めてから、石垣の段々畑と兜造の古民家が残る集落へ入ります。道はまっすぐ進ませてくれず、家の角で何度も向きを変えました。その不規則さが、暮らしに沿って歩く楽しさをつくっていました。やがて芦川の水音が看板の文字を遠ざけ、渓流沿いではイワナやヤマメのいる清らかな流れと、県道に沿う山の深さを感じました。沢妻亭で山菜の季節を食事に受け取り、そこからは送迎を使って新道峠へ。標高1600メートルのテラスでは、さっきまで歩いていた谷が細い線になり、富士山と河口湖の大きな眺めが広がりました。小道を一つずつ読む旅が、最後には土地全体を読む旅へ変わった一日です。
この旅の足跡
- 「おごっそう」は甲州弁でごちそうの意味だそうです。山と渓流に囲まれた直売所で、朝採れ野菜の棚と古民家の景色が同居しているのが面白い。
- 石垣の段々畑と兜造の古民家が残る芦川の集落。観光用の景色に見えて、軒先の干し野菜や曲がった道には今の暮らしが続いている気配があった。
- 芦川渓谷はイワナやヤマメでも知られる清流で、県道が川に沿って伸びています。水音を追うと、看板の多い集落から急に緑の余白へ変わるのが印象的です。
- 沢妻亭では芦川の季節の山菜を天ぷらなどで味わえると紹介されています。川沿いを歩いた後に湯気の立つ食事へ入ると、景色が味覚に続いていく感じがします。
- FUJIYAMAツインテラスは標高約1600mの新道峠にあり、富士山と河口湖を一望できる場所です。谷の道を見下ろす高さまで来ると、歩いた距離の意味が急に立体的になります。
- テラスは二つの視点から富士山と河口湖を楽しめる設計で、季節ごとの空気を感じられると案内されています。最後は看板を読む散歩から、読めないほど遠い景色へ目を広げました。