LoqiRoam · 旅日記
駅前の青緑が、高原の空までほどけた日
佐久海ノ口から海ノ口城跡を経て野辺山へ移り、駅舎・高原・暮らしの色を重ねた。
佐久海ノ口を出たときは、駅前の青緑をひとつ見つけられれば十分だと思っていました。山の冷たさ、線路の向こうの緑、集落の静けさを拾いながら歩くと、景色は少しずつ厚くなります。海ノ口城跡では斜面に歴史の影が加わり、旅はいったん昔へ寄り道しました。そこから列車で野辺山へ移ると、建物より空が主役になります。赤い屋根の駅舎、八ヶ岳を受ける青、畑の乾いた緑。資料館で見た使い込まれた道具の茶色まで重ねると、駅前の色は場所に置かれた一色ではなく、道と時間と暮らしの中で変わるものだとわかりました。帰り道には、最初の緑も少し違って見えそうです。
この旅の足跡
- 佐久海ノ口駅を出ると、山の冷たさと集落の静けさが一緒にやってきました。線路の向こうの緑が近く、駅前の色集めは青緑から始まります。
- 海ノ口城跡では、山あいの静けさに戦国の時間が重なりました。斜面を見上げると、昔の見張り台からはどんな朝の色が見えたのか想像してしまいます。
- 野辺山駅では、標高の高さを感じる澄んだ空気と親しみやすい駅舎が迎えてくれました。列車を待つ時間まで景色になり、赤い屋根が青空を引き立てます。
- 南牧村美術民俗資料館で、明るい高原だけでなく、使い込まれた道具の茶色にも出会いました。暮らしの色は景色より静かですが、あとから長く残ります。
- 野辺山の外れでは、建物より空の面積が大きくなりました。畑の緑は駅前の木々より乾いて見え、八ヶ岳の青を受ける大きな背景のようです。