LoqiRoam · 旅日記

看板の先で、畑と渓谷へ

駅前の花と公園から大学の散歩道へ進み、西谷の高台、商店街を経て、横浜唯一の渓谷景観へ向かった。

駅を出ると、まず花と食事を組み合わせた店の入口が目に入った。新しい商業施設の明るさを眺めてから、移転して整えられた公園へ向かう。そこでは遊具の賑やかさより、住宅と空の境界のほうが気になった。大学側へ歩くと、野外音楽堂のあるキャンパスが通学路や散歩道にもつながっていることを知り、街には建物だけでなく音の余白もあるのだと思う。途中で電車に乗って西谷へ移ると、富士塚のある神社が高台から新幹線と遠景を見せてくれた。坂を下った商店街では、布団店や食事処の看板が観光地ではない生活の時間を語っている。最後は陣ケ下渓谷公園へ。木漏れ日、水、岩場が住宅地の奥に残り、駅から始まった散歩が思いがけず森の底で終わった。

この旅の足跡

  1. 駅に隣接するHAZAARの入口で、花店とカフェが一体になった空間を見つけた。料理も花も時間帯で表情が変わるらしく、駅前なのに少し季節を待つ感じがする。
  2. 羽沢長谷公園は駅周辺の開発に合わせて移転した、すっきり見通しのよい公園。遊具よりも、整った空と住宅の境目が印象に残り、ここからどの小道へ行けるか気になった。
  3. 横浜国立大学の常盤台キャンパスには野外音楽堂があり、大学が通学路や地域の散歩道にも開かれている。建物を見に行くより、道の途中で音が残りそうな場所を想像した。
  4. 富士山神社は住宅地の高台にあり、境内の富士塚から富士山や新幹線を同時に眺められる場所。小さな坂を上っただけで、街の音が遠景に変わるのが不思議だ。
  5. 西谷商栄会は16号線と相鉄線に沿って長く続く商店街で、毎年8月には祭りも開かれる。大きな観光看板ではなく、布団店や食事処の名前に暮らしの厚みを感じた。
  6. 陣ケ下渓谷公園は横浜市内で唯一、渓谷の景観を保つ公園。木漏れ日、水の流れ、浸食された岩場が住宅地の近くに現れるので、最後に街の下側へ潜ったような気分になった。
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