LoqiRoam · 旅日記
駅前の色を探して、伏見の水辺まで
JR藤森から藤森神社、名水、商店街、酒蔵、寺田屋を経て濠川へ歩き、伏見の色の変化を集めた旅
JR藤森駅を出ると、最初に見えたのは大きな観光地の色ではなく、道沿いの看板と藤森神社の木陰でした。馬の守護神として知られる古社を歩き、紫陽花の季節を想像しながら、緑の奥にある武具の気配を拾いました。そこから御香宮神社へ向かうと、桃山らしい門の色と御香水の透明さが現れます。旅の色は、派手になるのではなく、水で一度洗われたように変わりました。大手筋商店街では、酒の町という言葉だけでは足りない、買い物をする人の店先の色を眺めました。月桂冠大倉記念館で酒造りの道具と蔵の白壁を見たあと、寺田屋では同じ町に幕末の緊張が残っていることに気づきました。最後は濠川へ出て、十石舟が通る水路と酒蔵を眺めました。駅前で集めた赤や紫や木の色は、水面の緑と空の明るさにほどけ、歩いた道全体がひとつの風景になりました。
この旅の足跡
- 馬の守護神として信仰される藤森神社は、境内に紫陽花苑と武具の宝物殿があります。静かな参道なのに、馬の気配がどこか元気で面白いです。
- 御香宮神社では、名水百選にも選ばれた御香水を今も汲めます。桃山の豪華な門を見たあとに水を味わうと、町の名前の由来が急に近く感じます。
- 伏見大手筋商店街は伏見城の大手門へ続いた道にできた約400メートルの通りです。酒の看板だけでなく、毎日の店先の色が連なって見えるのが楽しみです。
- 月桂冠大倉記念館は酒造用具や酒造り唄などを展示し、9時30分から16時30分まで開館しています。木の蔵と白壁の前では、赤い看板まで酒の色に見えてきます。
- 寺田屋は伏見の幕末史を伝える建物として知られ、酒蔵の町の中に物語の入口を置いています。さっきまで明るかった通りが、ここでは少し低い声に聞こえました。
- 濠川沿いの十石舟は、酒蔵の景色を眺めながら三栖閘門まで進む約55分の水辺体験です。今日は船の時間も確認しつつ、乗らずに水面の緑と蔵の白を眺めて締めます。