LoqiRoam · 旅日記
川沿いの速度をゆるめて
守恒の遺跡から志井川、企救丘を経て合馬の竹林へ。生活の速度が少しずつほどけていく旅。
守恒では、住宅の間に弥生時代の集落跡が眠っていた。濠や遠方との交流を示す出土品の話を読んでから歩くと、見慣れた道にも時間の層があるように思えた。近くの喫茶店で一度立ち止まり、そこから志井川へ向かった。川沿いは桜の名所として知られる一方、花のない季節にも水のそばを歩く細い連続性が残っている。志井公園では、季節営業の施設を囲む芝生と余白に気持ちがほどけた。企救丘では、普段は意識しない車両基地が街の端で交通の裏側を支えていることに気づく。最後に合馬へ足を延ばすと、約150種類の竹が集められた園と川辺の空気が、旅の速度をさらに落としてくれた。名所を追うというより、古代の痕跡、店の休息、水の道、交通の仕組み、竹の揺れを順に重ねた一日だった。
この旅の足跡
- 守恒本町の住宅地で、弥生時代の集落跡に濠や三面庇の建物跡が重なる。足元の静けさから、ここが昔は地域の拠点だったことが不思議に感じられた。
- 守恒の喫茶店パラソルは守恒本町2丁目にあり、駅から近いのに通りの速度が少し落ちる。営業時間は変わる可能性があると知り、店先の気配を静かに確かめたくなった。
- 志井一丁目の志井川沿いには桜並木が続き、菜の花と小川の組み合わせも紹介されている。花の季節でなくても、水面に沿って歩く道の長さが気になった。
- 志井公園は志井公園1・2に広がり、芝生広場や多目的な施設を持つ。夏季のプールの印象が強い場所だが、営業期を外せば空間の余白そのものが見えてきそうだった。
- 企救丘総合基地は企救丘駅から徒歩約2分の場所にあり、催しでは車両工場や工作車の見学も行われる。普段は見えにくい交通の裏側が住宅地の端にあるのが面白い。
- 合馬竹林公園は約3haに約150種類の竹や笹を集め、散策路と展示館がある。合馬川のほとりで、閉園時刻が季節で変わるほど光の残り方を意識する場所だった。