LoqiRoam · 旅日記
今治で、角を三つ曲がる
自転車の町の入口から美術館、堀、港、野間馬、タオルの庭園へ進み、今治の文化と暮らしを三つ以上の小さな発見として集めた。
今治駅前では、旅人を送り出す自転車の拠点に工具や洗車スペースまであることに気づいた。町は見るだけでなく、走り出す人を受け止める準備をしている。そこから河野美術館へ歩き、平安時代から現代までの収蔵品を眺めて、時間の幅に目を慣らした。次に今治城の堀へ出ると、紙の上で読んだ歴史が水面と石垣の形になり、城の白黒に朱色の社が差し込む景色が残った。港のはーばりーでは船のような建物から海のコンコースへ風が抜け、町が海とともに育ってきたことを実感する。少し郊外へ移動すると、野間馬の小ささに驚いた。大きな名所の旅なのに、最後に心をつかんだのは体高120センチ以下の馬だった。朝倉のタオル美術館では、製造工程とアート、広い庭園が一続きになり、今治の手仕事が風景へ変わっていく。三つの発見を集めるつもりが、町の速度、海の記憶、暮らしの技術まで持ち帰る旅になった。
この旅の足跡
- 駅前の自転車拠点に、工具や洗車スペースまであるのが意外でした。旅の始まりから、今治が走る人を受け入れる町だと少し見えました。
- 平安時代から現代までの書画や古写本を収め、駅から歩ける美術館。町の近さに対して収蔵品の時間幅が大きく、入口で少し驚きました。
- 堀の水をまとった今治城は、天守だけでなく水城らしい外周の歩き方が印象的でした。白黒の城郭に朱色の社が差し込むのも面白いです。
- 船を思わせるはーばりーから、500メートルの海のコンコースへ風が抜けます。建物の愛称が港と町の言葉を重ねていることにも気づきました。
- 野間馬は体高120センチ以下の日本在来馬。放牧場を眺めると、観光施設というより350年続く土地の記憶を覗く感じがしました。
- タオルの製造工程とアートを同じ建物で見られ、約1万坪のヨーロピアンガーデンまで続きます。産業が庭の風景に変わる瞬間が新鮮でした。