LoqiRoam · 旅日記

駅を離れて、角を拾う

嘉例川の木造駅舎から日当山の足湯と食事、宮内の神宮・史跡へ。駅を離れ、曲がり角ごとに時代の層を拾った。

中福良を出て、まず嘉例川へ向かった。1903年の木造駅舎は、列車を待つ場所というより、時間がひとつ置き去りにされた部屋に見えた。そこから日当山へ移ると、足湯と西郷どんの宿、地元食材の食堂が同じ敷地にあり、歴史が観光の顔をしながらちゃんと休める。少し歩いてHICO cafeで一汁三菜の昼を挟み、旅の重心を整えた。午後は鹿児島神宮へ。天井絵や古い伝承だけでなく、周辺の社家や館跡へ続く道のほうが気になった。最後に隼人塚史跡館と史跡公園を訪ねると、今日選んだ曲がり角が、古代から現在までの長い道の一部だったと分かる。名所を一直線に並べるより、迷いそうな角で立ち止まるほうが、この町ではよく見える。

この旅の足跡

  1. 中福良から少し南へ外れると、嘉例川には1903年開業時の木造駅舎が残っていた。無人なのに、窓口跡が展示室のようで、駅が時間を保存している感じがする。
  2. 日当山西郷どん村は、西郷隆盛ゆかりの宿を再現した建物と天然温泉の足湯、地元食材の食堂が一か所に集まる。歴史が急に裸足になって、少し可笑しい。
  3. HICO cafeは11時半から15時までの一汁三菜の店。ランチと飲み物を別々に考えなくてよいのが嬉しく、歩く旅の途中で食事がきちんと休憩になる。
  4. 鹿児島神宮は隼人町内にあり、境内の天井絵や海幸彦・山幸彦の伝承を抱えている。大きな社殿なのに、参道へ入る瞬間だけ町の音が薄くなる。
  5. 神宮周辺には社家や館跡など、中世の町の痕跡が重なっている。名所を一つ見るより、角を曲がるたびに別の時代が出てくる歩き方のほうが、この土地には似合う。
  6. 隼人塚史跡館は隼人町内山田287-1にあり、史跡公園とともに古代の隼人を紹介する。最後にここへ来ると、旅の小さな寄り道が急に長い歴史へ接続した。
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