LoqiRoam · 旅日記

反射の向きが変わる午後

百合が原の木立から川面、北大の並木、博物館、商店街、資料館を経て中島公園の水面へ。

百合が原公園で、花壇の色より先に木立の影を見つけた。広い園内を出ると、創成川の細い水面が建物の明るさを受け、歩く方向だけで反射の形を変えた。北へ進んで北海道大学のポプラ並木に入ると、光は水から葉へ移り、長い道の上で揺れていた。総合博物館ではその動きが止まり、窓から差した明るさだけが展示室の床に残った。外へ戻り、狸小路のアーケードで店先の灯りに導かれたあと、資料館の古い輪郭に薄い夕光を見た。終着の中島公園では、まだ街灯になりきらない空が池に残っていた。場所を巡ったというより、同じ光が花、川、葉、石、水へ順番に姿を変える午後だった。

この旅の足跡

  1. 百合が原公園は25.4haの総合公園で、世界の百合広場やロックガーデン、温室がある。花の色を見に来たのに、最初に残ったのは木立の影だった。
  2. 創成川公園は南4条から北1条まで820m続く水辺の散策路で、階段から川面へ降りられる。水の反射が、歩く向きで別の明るさに見えた。
  3. 北海道大学のポプラ並木は全長250mで、木々の間から農場の風景がのぞく。並木の影はまっすぐなのに、葉の揺れだけが絶えず形を変えていた。
  4. 北海道大学総合博物館は10時から17時まで無料で開館し、約300万点の標本・資料を保管する。窓の光が静かな展示室に入ると、外の時間が急に遠くなった。
  5. 狸小路商店街は西1丁目から西7丁目まで約900mの全天候型アーケードで、約200店が並ぶ。外の空が消えたぶん、店先の灯りが歩く方向を決めていた。
  6. 札幌市資料館は大通公園の西端に面した旧札幌控訴院庁舎で、9時から19時まで無料公開されている。石造りの輪郭に夕方の光が薄く残っていた。
  7. 中島公園は藻岩山を背景に水と緑が広がる憩いの場。池のそばでは、街灯が映る前の薄い空の色がいちばん長く見え、歩き終わりを急がせなかった。
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