LoqiRoam · 旅日記

白壁の町で色が重なった日

美術館から道の駅、塩田の記憶、商家、高台へ進み、竹原の色を暮らしと景観の両方から集めた。

駅を出たときは、今日は駅前の看板の色を集めるつもりだった。けれど竹原へ向かう道で、色は建物だけにないと気づいた。美術館では静かな作品の色を見て、道の駅ではぶどうの紫や人の声に出会った。歴史民俗資料館で塩田と町の成り立ちを知ると、白壁の白にも理由があるように思えてきた。松阪邸のねずみ色の漆喰と庭木の緑は、古さを重くしすぎない組み合わせだった。最後に普明閣へ上ると、瓦の灰色、屋根の影、遠くの山と空が一枚の布のようにつながった。帰り道は、見つけた色を数えるより、同じ色が別の場所でどう変わるかを追った。駅前から始まった小さな旅が、町全体の見え方を少し変えてくれた。

この旅の足跡

  1. 竹原の現代美術を先に見たら、古い町並みの色がどう変わって見えるかな。静かな展示室で、旅の目をゆっくり整えたい。
  2. 道の駅の入口は、旅の色が急に生活の色へ変わるところ。竹原産キャンベルぶどうのソフトクリームが本当に紫色なのか、実物で確かめたい。
  3. 水色の洋風建物が、塩田の歴史をしまっているのがおもしろい。白壁の町を見る前に、竹原の色がどう生まれたのか少し知りたくなった。
  4. 松阪邸のねずみ色の漆喰壁は重厚なのに、塀の上の庭木がやわらかく見せている。屋根の波打つ形を見上げると、古い家なのに表情が動く。
  5. 坂の上の普明閣は1758年の建物で、町のどこからでも望めるそうだ。近くで見る木の色と、上から見える瓦の連なりが別の景色になる。
  6. 白壁、灰色の瓦、庭木の緑、坂道の影。帰り道は名所を探すより、さっき見た色が通りのどこに戻ってくるかを追うのが楽しい。
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