LoqiRoam · 旅日記
曲がり角の先に、海と古道
江迎の宿場町から滝、川辺、山上の展望を経て、九十九島と最西端の水平線へ抜ける旅。
江迎鹿町から出ると、まず町の中に残る平戸往還の気配を探した。駅前の便利さより、道が少し細くなる方向が気になった。江迎本陣の記憶を手がかりに歩き、そこから潜竜ヶ滝へ向かうと、鳥居と石灯籠の向こうで景色が急に深くなった。滝と羅漢窟を見たあとは白岳自然公園で川辺に戻り、旅の速度を落とす。次に冷水岳園地へ上がると、芝生や物産館の親しさの隣に、九十九島を見渡す大きな空があった。長串山では別の島影を読み、最後は神崎鼻へ。古道から山、山から島、島から水平線へ。予定通りではないが、曲がり角の選択としてはかなり素直な終わり方だった。
この旅の足跡
- 江迎は平戸往還の宿場町だった。古い本陣の気配を探して歩くと、道の曲がり方まで少し昔に見えてくる。
- 潜竜ヶ滝は平戸八景の一つで、鳥居と石灯籠の先に滝と羅漢窟がある。駅から歩ける距離なのに、急に修験の空気になるのが面白い。
- 白岳自然公園は江迎川の岩や苔むした景観を抱える休養地。滝の緊張がほどけたあと、川辺で一度立ち止まりたくなる。
- 冷水岳園地は標高304メートルの展望地で、芝生広場や物産館もある。山の上なのに遊具の気配があり、景色が少し生活に近づく。
- 長串山公園は標高234メートルから北九十九島を望む。つつじの名所として知られる場所を、花の季節でなくても海の形を読む丘として訪れたい。
- 神崎鼻公園は日本本土最西端の公園で、四極交流のモニュメントや海中遊歩道がある。端っこに立つと、出発の駅が遠く感じる。