LoqiRoam · 旅日記

甘い入口から、谷戸の水音まで

店、古い家、谷戸の水辺をつなぎ、街と里山の境目を歩いた。

十日市場駅を出ると、まず小さなクレープ店が目に留まった。甘いものの店なのにカレーの気配もあり、旅の始まりにちょうどいい軽い驚きだった。そこから住宅地を抜けると、旧奥津邸を活用した交流センターに出会う。古い家屋敷が里山の案内所になっているのが面白い。森へ入る境目では谷戸田と畑がひらけ、街の音がすっと遠のいた。池ぶち広場では水辺の静けさを拾い、尾根の広場では木々の隙間から遠い町を眺めた。最後に梅田川へ下ると、森の水が細い流れになって暮らしのそばを進んでいる。大きな名所ではないけれど、今日は小さな発見が三つどころか、道のあちこちで増えていった。

この旅の足跡

  1. 駅から少し歩いた先で、クレープとカレーが同じ店に並ぶのを見つけた。甘い入口なのに、野菜の気配がしっかりあるのが意外で、今日はここから始める。
  2. 旧奥津邸を活用した交流センターは、里山の案内所であり休憩所でもある。古い家屋敷が自然観察の入口になっている組み合わせに、暮らしと公園の近さを感じた。
  3. 森の入口に近づくと、住宅地の音が急に薄まり、谷戸田と畑の明るさが現れる。大都市の中にこの切り替わりが残っていることが、最初の大きな驚きだった。
  4. 池ぶち広場では、森の中に水辺とベンチがひらける。静かな池に鳥の気配を探していると、散歩道が単なる山道ではなく、生き物の観察場所でもあると気づいた。
  5. 尾根の小さな広場で視界がほどけ、木立の向こうに遠い街が見え隠れする。絶景というより、森がそっと町を覗いている感じで、その控えめさが好きになった。
  6. 梅田川は恩田川の支流で、横浜線の近くを田んぼの間に流れている。森で見た水の気配が細い川になって町へ続くのを知り、最後に小さなつながりを拾えた。
地図と足跡で読む