LoqiRoam · 旅日記
看板から水面まで、色の道
敷戸の駅前から商店、土地の記憶、公園、食、美術館を経て、大分川の夕色にたどり着いた。
敷戸の朝は、駅前の白い建物と赤い看板から始まった。電車を待つ人の流れを少しだけ外れて、商店のひさしや道沿いの貼り紙を眺める。そこから町の古い時間を感じる道へ進み、埋蔵文化財センターで土器や出土品を見た。土の色は静かなのに、昔の人の手の動きまで想像させる。次に公園へ上がると、さっきまで目の高さにあった色が遠い点に変わった。昼は南大分で持ち帰りの食べものを選び、美術館で白い空間に目を休ませる。最後は大分川へ。空の桃色が水にほどけ、今日集めた看板や木々の色をやさしくまとめてくれた。
この旅の足跡
- 敷戸駅の近くでは、住宅の白に店先の赤や青が重なって見えた。通過点の駅前なのに、暮らしの色がいちばん濃くて驚いた。
- 商店の看板や日よけには、古い文字と新しい色が同じ通りに残っている。どこからが昔なのか分からない感じが楽しい。
- 大分県立埋蔵文化財センターは9時から17時まで開館し、土器や大友氏ゆかりの出土品を見られる。土の色が派手な看板より強く残った。
- 上野丘子どものもり公園には展望広場や水辺広場、散策路がある。駅前で目の高さにあった色が、ここでは遠い点になるのが不思議だった。
- 南大分の惣菜店を調べると、持ち帰り弁当の選択肢が見つかった。透明な容器に入る昼の色を想像すると、急におなかが空いた。
- 大分市美術館は上野865番地にあり、10時から18時まで開館している。白い展示室が作品の色を受け止め、外の町とは別の濃さに見えた。
- 大分川の夕方は、空の薄い桃色が水面でほどけて見える。看板から始めた一日が、最後には音の少ない水の色に変わった。