LoqiRoam · 旅日記

影の向きが変わるたび

古民家、藍作の記憶、公園、吉野川、寺、直売所をつなぎ、影の見え方が暮らしと時間の感覚を変えていく旅。

下浦を出ると、旅は古民家の窓辺から始まった。石井の野菜を使う食卓のそばで、軒の影がゆっくり揺れている。五社神社では藍作をめぐる古い記憶に触れ、前山公園で町の現在へ戻った。やがて吉野川の河川敷に出ると、影は建物から雲へ変わり、水面を渡っていった。井戸寺でその揺れを静かに受け止め、最後は道の駅で土地の食べものを選ぶ人々の気配へ。今日は影を眺めに来たのに、帰るころには、影の変化が自分の歩幅を記録していた。

この旅の足跡

  1. 古民家を生かしたCafé オリジンは、石井町産の野菜を使う場所だった。窓辺の影に座ると、知らない土地が少し生活に近づいた。
  2. 五社神社には、藍作をめぐる五人をまつる由来が残る。木陰に立つと、光より先に土地の争いの記憶が浮かんできた。
  3. 前山公園は山裾の自然を取り入れた総合公園。遊具や運動施設の影が、静かな散策だけではない町の一面を見せていた。
  4. 吉野川の河川敷には、竹林と水辺のひらけた空間が続く。雲の影が流れを横切り、川だけが時間を急がせていた。
  5. 井戸寺では、堂の輪郭より足元の影が長く感じられた。巡礼の場所なのに、立ち止まると自分の時間だけが静かに残った。
  6. 道の駅いたのの特産物直売所は8時30分から18時まで。旅の最後に食べものを選ぶ人の影を眺め、景色を暮らしへ戻した。
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