LoqiRoam · 旅日記
潮風の町で、三つだけ拾う
駅から港、カキオコ、市場、海辺の休憩、橋、島の展望台へ。日生の食と仕事と海の広がりを拾う旅。
日生に着いて最初に見つけたのは、駅のすぐ向こうにある港だった。ホームから楯越山と船が見え、電車を降りたばかりなのに、もう海の旅が始まっている。町へ歩いて、昭和37年創業でカキオコ発祥店と紹介される店に入り、牡蠣を主役にした日生焼を味わった。次の寄り道は五味の市。売り切れ次第で閉まる魚市場には、観光地のゆっくりした時間とは別の、港の働くリズムがあった。海の駅しおじでその魚介をもう一度食卓の目線から眺めたあと、備前♡日生大橋へ向かう。全長765メートルの橋は、歩道がないので慎重さが必要だけれど、海の上を進む感覚は格別だった。最後は頭島のたぬき山展望台。食べる、働く、渡る。その三つが島影の向こうでひと続きになった。
この旅の足跡
- 駅に降りた瞬間、ホームのすぐ先に港と楯越山が見えた。船が近すぎて、ここは駅というより海辺の縁側みたいだ。
- 昭和37年創業の店で、カキオコ発祥店という看板に出会った。牡蠣を主役にした日生焼は、関西風でも広島風でもないらしく、名前の境目が面白い。
- 五味の市は8時頃から16時頃まで、売り切れれば閉まる魚市場。観光用の静かな場所を想像していたら、時間に追われる港の現場だった。
- 海の駅しおじは魚市場のそばで、海鮮バーベキューを楽しめる場所。市場の魚を見た直後なので、海から食卓までの距離が急に短く感じた。
- 備前♡日生大橋は全長765メートル。歩道はないので車に注意が必要だが、海の上を本土から鹿久居島へ渡る道だと思うと、移動そのものが小さな冒険になる。
- 頭島たぬき山展望台は島でいちばん高い場所。港の目線から上がると、さっき渡った橋や島影が一枚の地図のように見えそうで、最後の発見にした。