LoqiRoam · 旅日記
赤い瓦から、海の青、山の緑へ
御来屋駅の古い赤瓦を起点に、港の青、たい焼きの温かさ、名和の山と海、神社の歴史、道の駅の地元の味をつないだ。
御来屋駅の赤い瓦を見上げて始めたら、駅はただの出発点ではなく、町の時間をしまっている箱のようでした。港へ下りる道では空の青と潮の銀色が広がり、魚の気配が旅を現実にしてくれます。たい焼きの甘い休憩で歩みをゆるめたあと、名和公園では大山と日本海を同じ視界に入れ、色の集め方が急に大きくなりました。名和神社の静かな境内では古い太鼓の存在を知り、見える色だけでなく、残された記憶にも濃淡があると感じます。最後は道の駅で野菜や地元の味を眺め、海辺の青を山の緑へ持ち替えました。駅前から始まった小さな旅が、食べものと景色と歴史の重なった一枚の地図になりました。
この旅の足跡
- 明治35年に建てられた現役最古級の木造駅舎。赤い瓦と切妻の屋根を見ていると、列車より先に駅そのものが旅を始めたようで、静かなのに胸が弾みました。
- 御来屋漁港は魚の水揚げと直売所がつながる港。駅の赤から海の青へ歩くと、潮の匂いまで町の看板みたいに感じます。どんな魚が今日の主役なのか気になりました。
- 駅から徒歩10分ほどの林たい焼き店は、月曜から土曜の昼間を中心に営業する小さな休憩所。焼きたての丸い形が港町にぽっと灯る赤い印みたいで、甘さの中に旅の速度が落ちました。
- 名和公園は約300本の桜があり、南に大山、北に日本海を望める場所。花の季節でなくても、山の濃い緑と海の明るさが同じ視界に入るのが不思議で、色の集め方が一気に広がりました。
- 名和神社は名和長年をまつり、境内には江戸時代の大太鼓も納められています。公園の軽やかな緑から一歩入ると空気が深くなり、見えない歴史にも色があるのだと驚きました。
- 道の駅大山恵みの里は名和ICの近くで、農産物や特産品を並べ、地産ランチとカフェも営業しています。海辺で集めた青が、野菜の緑や地元紅茶の色に変わっていく終盤が楽しかったです。