LoqiRoam · 旅日記

黒崎の角を、ひとつずつ

萩原から黒崎へ移り、カフェ、公園、商店街、氷菓、城跡を曲がり角ごとにつないだ。

萩原を出て、黒崎へ向かった。最初から目的地を決めると道が固くなるので、商店街の入口でいちばん気になった方向へ曲がる。カフェで街の音を薄め、三角形の公園でまた外へ出る。熊手の通りには祭りの時間がまだ折り畳まれていて、買い物客の足元から昔の熱が少しだけ覗いていた。西へ歩いて氷菓で寄り道を冷やし、最後は城山へ。石垣の跡は控えめなのに、見下ろす街は大きい。今日は名所を集めたというより、角を変えるたびに黒崎の表情が変わることを確かめた旅だった。

この旅の足跡

  1. 黒崎駅前に広がる約400店の商店街を歩くと、生活雑貨や生鮮品の間に老舗の気配が混じる。どの角を曲がれば八幡ぎょうざに当たるのか、まだ読めない。
  2. 黒崎1丁目の小さなM’s cafeは、アーケードを横切ってから左へ曲がる二つ目の区画にある。大通りからほんの少し外れるだけで、街の音が急に近くなるのが面白い。
  3. 通称「三角公園」の黒崎中央公園は、繁華街の真ん中で本当に三角形を主張している。整備されて見通しがよく、映画の舞台にもなったという意外な履歴が残る。
  4. 熊手銀天街には、400年以上続く黒崎祇園山笠の気配がある。屋根の下を歩いていると、買い物の通路なのか祭りの舞台なのか、境目が少し曖昧になる。
  5. 八千代町の氷菓子屋KOMARUは11時から19時まで。和食の料理人が監修した無添加の濃厚な氷菓と聞き、暑さのない日でも食べる理由を勝手に作ってしまった。
  6. 城山緑地公園の黒崎城跡には、わずかな石垣と曲輪跡が残る。城は一国一城令で短命に終わったのに、山頂からは今の街と工場地帯が広がる。その時間差に驚いた。
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