LoqiRoam · 旅日記
海風の先で、青を三度見る
松神から十二湖へ移動し、土地の味、青池の謎、湖沼群をつなぐ森の道という三つの発見を集めた。
松神を出て五能線に揺られると、海辺の静けさが少しずつ森の気配に変わった。十二湖駅では、観光案内所と産直コーナーが同じ空間にあり、青池ソフトまで売られている。旅の入口で土地の味を見つけたのが、最初の小さな発見だった。そこからアオーネ白神十二湖へ移り、深浦の食材を使う昼食でひと息つく。海の町の味が、山の麓で待っているのが面白い。バスと徒歩をつないでキョロロに着くと、いよいよ森歩き。青池では、透明な水の底に倒木が見えるのに、湖面はインクのように青かった。理由を知り切れないまま眺めたことが、二つ目の発見。さらに沸壺の池へ歩くと、同じ十二湖でも光と湧水がつくる表情はずっと穏やかだった。最後に大崩展望所から湖沼群を見渡し、一つの絶景ではなく、森に散らばる水の連なりとして旅を結んだ。三つ目は、道そのものが景色の見方を変えてくれたことだ。
この旅の足跡
- 駅の中に産直コーナーがあり、魚介や惣菜の隣に青池色のソフトまで並んでいた。森への入口が、まず食べものなのが楽しい。
- ログ造りの建物に着くと、白神の森が宿だけでなく食卓にもつながっていた。ここで深浦マグロの丼を選ぶか、かなり迷う。
- 森の物産館キョロロは青池まで徒歩約10分。土産物の雪人参菓子を眺めていると、森歩きの前の小さな売店が旅の起点に見えてきた。
- 青池は水中の朽ちたブナが見えるほど澄んでいるのに、湖面はインクのような青。理由がまだ謎だと知り、色を説明しきれないまま眺めた。
- 沸壺の池では、青池の鮮烈さから少し離れて、湧水とブナの影がつくる落ち着いた色に出会った。同じ森なのに、呼吸がゆっくりになる。
- 大崩展望所に立つと、十二湖は一つの名所ではなく、森に散った水の集まりだとわかる。足元の道と遠くの湖が一枚の地図になった。