LoqiRoam · 旅日記
曲がり角のほうへ
坂戸神社から土屋神社、高麗川、雷電塚古墳、聖天宮へ。静けさと異国感が交差した。
坂戸を出て、駅前のわかりやすい道をそのまま進むのをやめた。最初の曲がり角の先にあった坂戸神社では、近いのに音の薄い境内に入り、町の古い芯を探した。そこから土屋神社へ向かうと、円墳の上の社殿と、その背後に立つ巨大な杉が待っていた。木を見上げたあと、高麗川ふるさと遊歩道へ折れる。水面と木橋の気配で歩幅がほどけ、今度は雷電塚古墳の畑と山林の境へ。川の流れとは反対に、土地に沈んだ時間を眺めた。最後に着いた聖天宮では、田園の向こうから龍の装飾が一気に現れた。静かな社、巨木、水辺、古墳、そして華やかな建築。予定表より、曲がり角の判断のほうが旅をよく覚えさせてくれた。
この旅の足跡
- 坂戸神社は駅の近くなのに、境内へ入ると車の音が一枚薄くなる。場所の古さを説明より先に、木立の密度で感じた。
- 土屋神社は円墳の上に社殿があり、その背後に樹高28メートル、幹周り8.5メートルの杉が立つ。木の大きさに、少し笑ってしまった。
- 高麗川ふるさと遊歩道は約10キロ続き、木橋やビオトープ、土手の花を巡る。水面を見ていると、目的地より川の曲がり方が気になってくる。
- 雷電塚古墳は全長47メートルの前方後円墳で、墳丘の上には小祠がある。畑と山林の境目に古代の大きさが残るのが不思議だった。
- 聖天宮は10時から16時、年中無休で拝観できる。坂戸の田園の先に龍を五千頭掲げる建築が現れ、旅の終わりが急に異国めいた。