LoqiRoam · 旅日記

木の陰から木曽川まで

蔵の甘味処、縄文の遺跡、航空の町、緑の公園、川沿いの道をつなぎ、最後に犬山城と木曽川へ至る旅。

出発してすぐ、大きなアベマキのそばの蔵で抹茶を飲んだ。旅の始まりがいきなり観光地らしくないのがよくて、古い木の気配をポケットに入れたまま炉畑遺跡公園へ向かった。復元住居と古墳を見ていると、町の足元には想像より長い暮らしが眠っている。そこから空宙博へ移ると、今度は人が空へ伸ばしてきた時間が現れた。大きな機体を見たあと、学びの森の大木と池で呼吸を戻し、新境川の並木道へ。最後は犬山へ足を延ばし、城と木曽川を眺めた。見つけたかった三つの発見は、蔵の木、縄文の住居、川へ開く道。どれも派手ではないのに、順番を変えると一日の景色全体が違って見える。

この旅の足跡

  1. 大きなアベマキの木のそばで、大正時代の蔵が甘味処になっていた。抹茶を待つ間、古い木と新しい町が同じ軒下にいるのが少し不思議だった。
  2. 炉畑遺跡公園には縄文時代の村を思わせる復元住居が並び、約1300年前の横穴式古墳も見学できる。静かな住宅地で、足元の時間だけ急に深くなった。
  3. 空宙博は航空機や宇宙開発を実物で見せる場所で、各務原がものづくりの町だと実感できる。縄文の竪穴住居のあとに飛行機を見る順番が、思った以上に面白い。
  4. 学びの森は旧岐阜大学農場の大木を受け継ぎ、芝生、池、せせらぎ、竹林まで一つの公園に収まっている。展示館の余韻を、木陰が静かにほどいてくれた。
  5. 市民公園のそばを流れる新境川には約1000本の桜並木が続き、日本さくら名所100選にも選ばれている。花の季節でなくても、川が町の横顔を長く見せてくれる。
  6. 犬山城は木曽川を望む小高い山の上にあり、城下町の古い町並みも続いている。最後にここへ来ると、今日見た小さな時間の層が川の流れまで広がった気がした。
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