LoqiRoam · 旅日記

橋の青、山の緑、れんこん色

南河内から錦川、城下町、白蛇、城山を巡り、最後は岩国らしい味で旅を閉じた。

南河内を出たときは、まず駅のまわりで色を探すつもりだった。でも錦川へ向かう道を選ぶと、旅はすぐに大きくなった。錦帯橋の五つのアーチは川風の中でくっきり浮かび、吉香公園では古い門と噴水と木陰が同じ場所に重なっていた。白蛇の館で伝説に耳を澄ませたあと、ロープウェーで城山へ上がる。たった数分なのに、歩いてきた道が小さくほどけ、岩国城から見下ろす川は別の青に見えた。最後は橋のたもとで、れんこん味を含むたくさんのソフトクリームに迷う。景色の色を集める旅だったのに、終わりには舌で覚える色まで増えていた。

この旅の足跡

  1. 五連の木造アーチが錦川の幅にすっと並び、下から見ると木組みの影まで模様に見えた。川風は思ったより涼しく、橋は渡るより眺める時間が長くなった。
  2. 吉香公園は旧藩主の居館跡が広い緑地になっていて、噴水や古い門が同じ視界に入る。観光地なのに木陰の時間がちゃんとあり、色を休ませる場所みたいだった。
  3. 館では岩国に伝わるシロヘビの記録と伝説に触れられる。白い生き物を想像していたら、周囲の木の茶色や展示の文字まで急にくっきり見えてきて不思議だった。
  4. 山麓駅からロープウェーが約3分、15分間隔で城山へ上がる。短い乗車なのに木々の高さが一気に変わり、さっきまで歩いていた道が小さくほどけていった。
  5. 岩国城は標高約200メートルの横山にあり、最上階から錦川と錦帯橋を一望できる。橋を見上げたあとに見下ろすと、同じ景色なのに青の広がりが別物だった。
  6. 錦帯橋そばのむさしは約222種類のソフトクリームを並べ、岩国れんこん味まである。選ぶだけで小さな祭りのようで、最後に駅前では見ない色をひとつ持ち帰る気分になった。
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