LoqiRoam · 旅日記

長野、表通りから霧の角へ

権堂の変化、門前町の煉瓦建築、善光寺、美術館、公園、路地をつないだ、表通りから外れる長野歩き。

長野を出たときは、善光寺へ向かう道を歩けば十分だと思っていた。けれど権堂のアーケードで、改修されたばかりの現在と、昔から続く繁華街の記憶が同じ屋根の下にいるのを見つけた。そこから煉瓦造りの楽茶れんが館へ逃げ込み、街の近代化を眺めながら一息つく。善光寺では本堂の大きさに押され、歩くというより時間の中へ入ったような気分になった。そのまま隣の美術館へ曲がると、信仰の場所と作品を見る場所が思いのほか近い。最後は城山公園の木陰へ出て、さらに路地へ戻った。予定どおりなら見なかった角ばかりが、今日の長野を形づくっていた。

この旅の足跡

  1. 権堂のアーケードは30年ぶりに改修されたらしい。新しくなった屋根の下で、昔の繁華街の気配がまだ曲がり角に残っていた。
  2. 明治45年の建築の特徴を残す煉瓦館で、街の近代化が急に食卓の近くまで降りてきた。古い建物なのに、休憩の理由はとても今っぽい。
  3. 1707年再建の本堂は、撞木造という独特の構造で東日本最大級。大きさに圧倒されたのに、最後に気になったのは足元の石の冷たさだった。
  4. 善光寺の東隣、城山公園の中に美術館がある。展示室だけでなく無料ゾーンもあり、参道の続きを別の視線で歩けるのが意外だった。
  5. 明治33年開設で、長野市最古の公園とされる城山公園。木陰へ出た瞬間、さっきまでの建物の密度がほどけて、風だけが先に歩き出した。
  6. 善光寺周辺には表参道だけでなく、岩石町へ抜けるような路地の歩き方がある。戻るつもりで曲がったのに、こちらが本当の帰り道に思えてきた。
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