LoqiRoam · 旅日記
光の端を歩く
国立の並木から根川緑道、日本庭園、立川の街中アート、カフェへ。影の変化をたどる小旅行。
国立を出たときは、遠くへ行くつもりはなかった。大学通りの並木を歩くと、整った街路に落ちる影が思いのほか細かく、車の流れの上で葉だけが別の時間を刻んでいた。そこから根川緑道へ移ると、道は小川に寄り添い、木漏れ日とせせらぎが歩幅をほどいていく。昭和記念公園の日本庭園では、池と石のあいだに明るさが静かに溜まっていた。最後はファーレ立川へ戻り、ビルの影を額縁にする作品を探した。カフェで一息つくころ、影はもう追うものではなく、歩いた場所をそっとつなぐ記憶になっていた。
この旅の足跡
- 大学通りの並木は、道の両側から影を重ねていた。車の流れの上に葉の揺れがあり、整った街ほど光が細かく見える。
- 根川緑道は小川に沿う1.3キロの遊歩道で、木漏れ日とせせらぎが続く。桜の季節でなくても、水面に落ちる影が歩幅を変えた。
- 昭和記念公園の日本庭園は9時30分から開園し、池と植栽の間に伝統的な静けさをつくる。明るさが石の縁でふっと細くなった。
- ファーレ立川には36か国92人の作家による109点のパブリックアートが街に散らばる。展示室ではなく、ビルの影が作品の額縁になっていた。
- 立川駅から徒歩15分のcafe facileは、食事とコーヒーで休める場所。窓際の光は外の影を薄く映し、歩いてきた景色を内側に戻してくれた。