LoqiRoam · 旅日記

駅を出たら、町の記憶が歩き出した

高水から熊毛と三丘を歩き、巨大な椅子、道の駅の味、歴史と芸術の展示をつないだ。

高水を出る前は、何か三つ見つかれば十分だと思っていた。最初に熊毛歴史展示室へ寄ると、五つのコーナーに並ぶ資料が、駅の周りに見えていた何気ない風景へ別の時間を重ねてくれた。三丘へ進む道では、歴史を読む旅が風と足音を聞く旅に変わり、さらに巨大な椅子で思いがけず笑った。そこから道の駅ソレーネ周南へ移動すると、野菜や魚介、ミルクの甘さが一気に現れて、土地は展示物だけでなく今日の食卓にも続いていると気づく。最後は美術博物館で写真や歴史を眺め、さっき通った道を心の中でもう一度歩いた。小さな発見を集めるつもりが、町の過去と現在をつなぐ、少し長い寄り道になった。

この旅の足跡

  1. 五つのコーナーに熊毛地区ゆかりの資料が並ぶ無料の展示室。昔の道具を見ていると、駅から歩いてきた町の景色まで少し歴史を帯びて見え、最初の寄り道として正解だった。
  2. 三丘徳修館の周辺は、公共施設と緑のある道が近く、観光地らしい派手さより地域の日常が残っている。資料室の記憶が、ここでは風と足音に変わった気がした。
  3. 三丘ゆめ広場には、実用品の尺度から外れた巨大な椅子がある。座れるかどうかより、なぜここに作ったのかを想像する時間が楽しく、旅の景色が急に童話へ傾いた。
  4. 道の駅ソレーネ周南は国道沿いなのに、地元野菜や魚介、朝搾りミルクのソフトまで揃う。移動のための場所が、周南の味を一度に覗ける市場になっているのが面白い。
  5. 周南市美術博物館では、美術だけでなく写真と徳山の歴史も常設で扱う。旅の途中で見た道や人の気配を、最後に別の視点から見直せそうで、終着にふさわしい。
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