LoqiRoam · 旅日記
水辺へほどける、三つの小さな発見
方南町から善福寺川沿いに歩き、済美公園、大宮八幡宮、和田堀公園、郷土博物館をつないで、水辺・歴史・生きものを拾う旅。
方南町を出てすぐ、街の建物の隙間から善福寺川へ向かった。済美公園では大きな木々の下を歩き、川へ近づける親水護岸に立ってみる。水辺が遠いものではなく、暮らしのすぐ横にあることが最初の発見だった。川沿いの遊歩道を進むと、木立と広場が交互に現れ、歩くたびに視界が少し変わる。やがて大宮八幡宮へ入り、朱い鳥居と深い緑の中で、境内から中世瓦が見つかっていることを思い出した。静かな森が、急に長い時間を抱えて見える。和田堀公園では水音の先に鳥の気配を探し、散歩が観察へ変わった。最後に郷土博物館で杉並の歴史と文学の展示を見たら、今日通った川や木立まで土地の記憶の一部に感じられた。大きな観光地を巡ったわけではない。それでも、水辺、時間、生きものという三つの小さな発見が、午後をきちんと旅にしてくれた。
この旅の足跡
- 済美公園は善福寺川の護岸と一体になった親水公園で、大きなイチョウやスダジイが木陰をつくる。川へ降りられるつくりに、街の水辺との距離が近くて驚いた。
- 善福寺川緑地には川沿いの遊歩道が続き、木立と広場が交互に現れる。歩いているのに視界が単調にならず、次の曲がり角を少し期待してしまう。
- 大宮八幡宮は緑に囲まれた静かな社殿と、朱い稲荷鳥居が印象に残る。境内から中世瓦が見つかっていると知り、森の静けさが急に長い時間に見えた。
- 和田堀公園では、善福寺川沿いに木立と広場が連なり、水鳥も見どころになっている。木陰で立ち止まると、都会の公園なのに耳が水音を先に拾った。
- 杉並区立郷土博物館では杉並の歴史を知る常設展示に加え、杉並文学館の展示も案内されている。外の木立を見たあとだと、街の景色まで資料の続きに感じる。
- 方南町から善福寺川沿いを歩く公式コースには、済美公園、郷土博物館、和田堀公園などが並ぶ。駅から始めて景色が川へ連続する構成に、散歩以上の輪郭を感じた。