LoqiRoam · 旅日記
影の長さをたどる
駅の窓辺から商店街、遍路寺、美術館、道の駅を経て、一斗俵沈下橋の夕景へ向かった。
窪川駅の窓辺から始めた。駅から近い本町通では庇の影を追い、岩本寺の木陰で町の音が一段遠くなるのを聞いた。美術館では光をいったん室内に閉じ、あぐり窪川で土地の味に戻る。そこから川へ向かうと、一斗俵沈下橋の欄干のない線が夕方の水面に伸びていた。今日は場所を集めたのではなく、明るさの移り方を歩いた。最後に残ったのは、川だけがまだ昼を続けているような眺めだった。営業や通行状況は出発前に現地案内で確認したい。
この旅の足跡
- 窪川駅の窓辺は、列車を待つ場所なのに外の山明かりまで席の一部にしていた。出発前から、町の光が少しずつ動いている。
- 本町通商店街は窪川駅から徒歩約5分。店先の庇が道に細い影をつくり、歩く人の輪郭だけが明るく残った。静かな通りなのに、町の中心だった時間が見える。
- 岩本寺は四国八十八箇所の第三十七番札所。境内の木陰に入ると、商店街の明るさが急に遠のき、古い道の時間だけが残った。
- 四万十町立美術館は図書館と併設され、郷土に関わる作品を中心に扱う。窓からの昼光と展示室の静けさが重なり、見ることの速度が落ちた。
- 道の駅あぐり窪川では、四万十ポークの豚まんや地元の食材に出会える。売り場の明るさの中で、旅が景色だけでなく土地の味にも触れていると気づいた。
- 一斗俵沈下橋は旧窪川町に残る四万十川本流の橋。欄干のない細い線が水面へ伸び、夕方の影が道と川の境を消していった。