LoqiRoam · 旅日記

看板の文字から、天明の町へ

城跡から教会、物産館、寺社、手打ちラーメンへ。看板と小道を手がかりに佐野の歴史と現在を歩いた。

佐野駅を出て最初に向かった城山公園では、桜の名所という印象より先に、佐野城跡の起伏が足の裏へ伝わってきた。木陰の道を下りると、金屋仲町の通りに教会の看板が現れ、町の歴史が寺社だけではないことに気づく。観光物産会館では、ラーメン、耳うどん、地酒、天明鋳物という文字を眺め、土地の暮らしが商品名の並びにも刻まれていると感じた。惣宗寺では、その鋳物文化が梵鐘として残り、隣の観音寺では大仏の静かな存在感に変わる。最後は手打ちラーメンを選び、古い町を歩いた身体で、今の佐野の味を確かめた。

この旅の足跡

  1. 城山公園は佐野城跡にあり、広い園内を案内板と木陰がゆるくつないでいる。駅前の音が薄れるほど歩くと、城が地図ではなく起伏として残っているのが面白い。
  2. 金屋仲町2431の佐野教会は1888年創立で、細い通りの景色に西洋風の祈りの場所が静かに混ざる。古い町の看板を探していたら、字体の違う歴史に出会った。
  3. 佐野市観光物産会館は佐野厄除け大師の正面で、佐野ラーメンや耳うどん、地酒、天明鋳物まで並ぶ。商品名を読むだけで町の食と手仕事が一枚の看板になる。
  4. 惣宗寺は佐野厄除け大師として知られ、天明鋳物の梵鐘も伝わる寺だという。大きな効能の看板より、鐘を作った人々の技術が境内の静けさに潜むことに惹かれた。
  5. 観音寺は金井上町2237にあり、佐野大仏が見守る創建500年の寺と案内されている。隣の惣宗寺から数歩なのに、同じ鋳物の町が別の表情を見せるのが不思議だった。
  6. 青竹手打ち佐野ラーメン加州屋は佐野駅から徒歩約15分、昼夜営業で、手打ち麺と豚・煮干しの白湯にも挑んでいる。古い看板巡りの終点に、今の佐野の味を置けるのが嬉しい。
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