LoqiRoam · 旅日記

川と町のあいだで、三つの小さな発見

三次の妖怪文化、古い町並み、川を望む高台、ぶどうの味を順にたどり、三つの小さな発見を集めた。

塩町から列車に乗ると、旅は思ったより早く三次の町へ滑り込んだ。まず妖怪の博物館で、土地の想像力が怖さだけでなく遊びや記憶にもなることを知る。次に旧三次銀行の資料館と本通りを歩き、古い建物や卯建が、過去の飾りではなく今の店先と並んで息をしているのを見つけた。尾関山へ上がると、細い通りの印象が川と盆地の大きな形に変わる。最後はワイナリーで、町を包んでいたぶどうの気配を味わいに置き換えた。拾ったのは、想像力、暮らしの痕跡、地形の広がり。この三つが別々ではなく、歩く順番のなかでつながっていった。

この旅の足跡

  1. 駅を出ると、三次の町へ向かう列車の短さが旅のスケールを決めてくれる。山あいの駅から市街地へ、景色が少しずつ開くのが面白い。
  2. ここでは妖怪が怖いものだけでなく、暮らしの想像力として並んでいる。開館は9時30分から17時、水曜休館というリズムも覚えておきたい。
  3. 旧三次銀行の建物を使う資料館は、展示だけでなく建物そのものが手がかりになる。人形の表情を見ていると、静かな部屋なのに時間が動いている気がした。
  4. 三次本通りは石畳と卯建が残る商店街。古い意匠が道の両側に続くのに、店先には今の暮らしも混ざっていて、町が保存されているだけではないと気づく。
  5. 尾関山公園の山頂からは三次市街地と江の川を見渡せる。町を歩いたあとに上から見ると、三つの川が集まる地形が急に立体的になった。
  6. 三次ワイナリーでは地元産のぶどうや野菜を使うカフェが11時から18時まで開き、試飲コーナーもある。旅の最後に、土地の香りを味覚へ移せるのがうれしい。
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