LoqiRoam · 旅日記

看板の向こうにある曲がり角

北美瑛の農道から丘の眺望、名木、石造りの倉庫、畑のカフェ、案内所へ歩き、看板と土地の記憶をつないだ。

北美瑛を出て、まずは畑の境目を縫う道に入った。観光地らしい入口を探すより、遠くの丘と道標の向きを頼りに歩くほうが、この土地には似合っている気がした。やがて白い展望台から大雪山系まで見渡し、丘の名木をめぐる道では、木々が昔の広告や町の記憶を背負っていることに気づいた。町へ下ると、豆の倉庫だった石造りの建物が食と商いの場所になっていて、景色の背景にあった農業が急に手前へ出てきた。小麦畑のカフェでひと息つき、最後は案内所の地図を眺めた。歩いた道に名前がつくと、旅は終わるのではなく、まだ知らない小道を次に読む準備になる。

この旅の足跡

  1. 畑の区画がゆるやかに折れ、道の先の丘が目印になる。大きな観光看板がないからこそ、どの曲がり角を選ぶかで景色の表情が変わるのが面白い。
  2. 白いピラミッド形の展望台に上がると、畑の縞模様と遠い大雪山系が一度に現れる。足元の花の香りと広すぎる空の差に、少し驚いた。
  3. 丘の名木を目印に進む道では、木が広告や商品名の記憶を背負っている。一本の樹を見ているのに、昔の看板まで想像してしまうのが不思議だった。
  4. 駅から歩ける石造りの倉庫は、豆をしまっていた建物が地域の食と土産の場に生まれ変わったもの。壁の石を見ていると、町の歴史が手触りになった。
  5. 小麦畑の真ん中にあるカフェは、都会的な選択肢ではなく、畑の風とパンで昼を作る場所。営業日を確かめてから訪れたくなる慎重さも含めて魅力に感じた。
  6. 駅前の案内所は美瑛軟石と赤松を使い、地図や花の情報を手渡してくれる。ここで地図を見ると、さっきの小道も旅の一部として名前を持ちはじめた。
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