LoqiRoam · 旅日記
影の輪郭を追って、赤城南麓から湖畔へ
赤城南麓の公園、古墳、神社、花園を経て、覚満淵と大沼の反射へ向かった。
赤坂を出たとき、旅はまだ近所の道の延長に見えていた。荻窪公園の流れと木陰を抜け、大室公園では四つの古墳がつくる緩やかな高低差に足を止めた。影は建物のものだけではなく、盛土や参道や湿原の草にも宿るらしい。三夜沢赤城神社では杉の列が山の信仰を静かに示し、そこから花の園へ移ると、温室の骨組みが芝生に別の時間を描いていた。最後は赤城山頂へ上がり、覚満淵の湿った木道から大沼の湖畔へ。山の影は水面で崩れ、見つめるほど形を失った。旅の終わりに残ったのは、景色の答えではなく、光の向きが変わるたびに世界も少し変わるという感覚だった。
この旅の足跡
- 約16,000株のアジサイと修景池がある荻窪公園。花の季節ではない今、流れの縁に落ちる木々の影が、遊具の鮮やかさを少しだけ遠ざけていた。
- 大室公園には前二子・中二子・後二子・小二子の四つの前方後円墳が残る。墳丘の斜面を歩くと、古い盛土の影だけが季節を知らないことに気づく。
- 三夜沢赤城神社は赤城山南麓の標高約570メートルに鎮座する。杉の参道では、社殿より先に細長い影が伸び、山の気配を静かに知らせていた。
- ぐんまフラワーパークプラスは通常9時から17時まで開園し、季節の花を広い園内に展開する。花壇の色より、温室の骨組みが芝生へ落とす幾何学模様に惹かれた。
- 赤城山頂の覚満淵は、かつての湖が湿原化した場所だという。木道の脇では草の影が水気を含んだ地面にほどけ、山頂の風だけが景色を動かしていた。
- 大沼は赤城山の火口原湖で、湖畔には飲食店やバス停が集まる南側の一帯がある。水面に映る山影は輪郭を保たず、見ている間にも少しずつ崩れていった。