LoqiRoam · 旅日記

森の青を、海の夕色まで

十二湖の大きな池、青池、ブナ林、沸壺の池を歩き、日本キャニオンと岡崎海岸を経て深浦の港へ。水と地形と暮らしの小さな発見を集めた。

十二湖を歩き始めると、鶏頭場の池の大きさにまず驚いた。そこから青池へ進むと、周囲は小さいのに水の存在感だけが大きくなる。光の入り方でコバルト色が濃くなり、透明な底に沈む木々まで見える。少し進んだブナ自然林では、今度は水面ではなく木漏れ日と鳥の声が主役になった。沸壺の池では、青池と似た透明感の奥に湧水の気配を感じ、同じ森の水にも性格があるのだと思う。そこからバスで日本キャニオンへ移ると、白い凝灰岩の断崖が突然現れ、旅の視線が湖から地形へ切り替わった。午後は岡崎海岸で潮風を受けながら夕陽を待ち、最後に深浦まるごと市場へ戻る。港の魚介を扱う町の拠点で一日を結ぶと、青い池も白い岩も、海の暮らしへ続く一枚の風景に見えてきた。

この旅の足跡

  1. 鶏頭場の池は十二湖の中でも大きく、森と崩山の気配を一枚に抱えている。水面が刻々と変わるという話どおり、最初の一歩で景色が動いた。
  2. 青池は周囲約125メートルの小さな池なのに、光が差すとコバルト色が急に濃くなる。底の倒木まで見える透明さと深い青が同居していて、目が追いつかない。
  3. ブナ自然林の短い道では、名所らしい派手さより木漏れ日と鳥の声が残った。湖を見たあとに歩くと、森が景色の背景ではなく主役だったと気づく。
  4. 沸壺の池は青池と似た透明感を持ちながら、近くの谷から水が湧く気配がある。静かな水面なのに、名前の中の『沸く』が耳の奥で動き続けた。
  5. 日本キャニオンは、森を歩いたあとに白い凝灰岩の大断崖が現れるので、景色の温度まで変わる。名前は大きいのに、展望所までの道は意外に短く静かだった。
  6. 岡崎海岸では、道路から近い海なのに夕陽を待つ時間がゆっくり伸びる。潮風と岩の輪郭が赤くほどけ、森で見た青が遠い記憶ではなく一日の続きになった。
  7. 深浦まるごと市場は港に水揚げされた魚介を扱う浜の拠点で、旅の最後に町の食へ戻れる。森の名所を並べるだけでなく、今日の風景を味で確かめたくなった。
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