LoqiRoam · 旅日記
屋根の下、杉の間、展示の目線
小菅神社の杉並木から雁木通り、二つの文化施設を経て飯山駅へ戻る、山と町の静けさをつなぐ旅。
信濃平を出ると、まず小菅神社へ向かった。杉並木の下では、観光のための音より自分の靴音のほうがはっきりしていた。木の間から飯山の町を見渡せる場所まで進み、山の静けさを抱えたまま市街地へ戻った。愛宕町では雁木が約300メートル続き、仏壇店の並びが雪国の暮らしを今も通りに見せている。高橋まゆみ人形館では、懐かしいふるさとの場面を表す人形の目線に足を止めた。最後に飯山市美術館を訪れ、個人の記憶から地域の表現へ視野を広げた。飯山駅に戻るころ、旅の終わりは静けさが消えることではなく、列車の音を静かに聞けるようになることだと思った。
この旅の足跡
- 小菅神社へ続く杉並木には樹齢約三百年の古木もある。木の間から飯山の町が見えると知り、静けさは景色より先に足音を変えるのだと思った。
- 愛宕町の雁木は約300メートル続く雪よけの屋根で、仏壇店が軒を連ねるため仏壇通りとも呼ばれる。屋根の下だけ時間が少しゆっくりだった。
- 寺町の一角にある高橋まゆみ人形館は、懐かしいふるさとの場面を人形で表し、館内にはcafé花あかりもある。展示の目線が思ったより静かで驚いた。
- 飯山市美術館は9時から17時まで開館し、一般300円。人形館の個人的な記憶から、飯山全体の表現へ視線を広げる小さな転換になった。
- 飯山駅は飯山線と北陸新幹線が交わる町の玄関口。列車の時刻表を眺めていると、静かな旅にも確かな出発と帰着があると気づいた。