LoqiRoam · 旅日記

水のほうへ曲がり、古墳で立ち止まる

南羽生から生活道路と水路をたどり、公園と温泉で休み、水郷公園と水族館を経て永明寺古墳へ向かった。

南羽生に着いたときは、駅の近くを少し歩いて終わるつもりだった。けれど最初の角で予定を外すと、家並みの隙間に水路が現れ、歩く方向を地図ではなく水面に決めてもらうことになった。小松南公園では空の広さに足を止め、そこから極楽湯へ逃げ込むように移動した。熱い湯でいったん町の速度を落としたあと、今度は公共交通で羽生水郷公園へ向かった。木道、水鳥の池、さいたま水族館の魚たち。景色が開いた最後に永明寺古墳へ寄ると、羽生の土地は現在の水辺だけでなく、何世紀も前から盛り上がっていたのだと気づく。名所を集めたというより、曲がった順番が一日の意味を決めた旅だった。

この旅の足跡

  1. 南羽生駅を出ると、観光地の入口というより、家並みの隙間へ道がほどけていた。最初の角で予定を少し捨てると、町の音が薄くなった。
  2. 羽生の水路は、地図上の線よりずっと近くに感じる。草の縁に空が細く映り、曲がる方向を標識ではなく水面に決めさせられた。
  3. 小松南公園は大きな名所ではないけれど、住宅地の途中で足を止める余白になっていた。遊具の向こうの空が、思ったより広い。
  4. 極楽湯羽生温泉は平日9時から23時まで営業し、駅から歩ける距離にある。熱い湯へ逃げ込む発想が、今日は妙に正しかった。
  5. 羽生水郷公園は常時開放で、水生植物園や水鳥の池を木道から歩ける。駅の近くで始まった旅が、急に水辺の広さを手に入れた。
  6. さいたま水族館は羽生水郷公園内にあり、9時30分から17時まで開館している。魚を見るつもりが、先に池と湿地の静けさに捕まった。
  7. 永明寺古墳は全長73メートル、高さ7メートルの前方後円墳。緑の丘に文殊堂と薬師堂が載り、景色ではなく時間そのものが盛り上がっている。
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